「シンプル」をテーマにしたF邸は、スッキリしたデザインの中にたくさんのこだわりが詰まっていました。例えば、リビングの板張り天井は木材の色味を合わせ、金具を見せず木の風合いを引き出します。建具は無装備ながらピンクゴールドの引手が良いアクセントに。家全体のクロスも統一し、シンプルという心地よさを感じられます。
　「昔ながらの日本家屋が持つ魅力と現代風のデザイン、木に対する豊富な知識とアイデアで素敵な提案をたくさんしてもらえました」と奥様は家づくりを振り返ります。ワクワク感のあるスキップフロアもそんな提案から誕生。
　「最初はご近所の方が集まったり何にでも使える部屋を考えていましたが、リビングに少し遊び心が欲しいと要望を伝えました。『ではこんな風にしましょう』『今は子ども部屋、将来は収納スペースにできますよ』という具合に自分たちの要望を汲み取りながら、優先順位を考えた分かりやすい説明とプランニングをしてもらえました」と大変満足そう。
　住み始めて約４か月、自然体で癒しが感じられる暮らしを満喫されています。

スキップフロアの階段は柱にせず白のアイアンにすることで庄迫感がなく、リビング全体の優しい雰囲気と合っています。スペースを有効活用するため子ども部屋には造り付けのロフトベッドを設置。棟梁の提案でハシゴではなく収納棚をロフト階段にすることで、機能性と安全性を高めています。