「建て替えではなくリノベーションを選択した家」完成

江南市　N様邸　長期優良住宅化リフォーム竣工

現在他県にお住いのN様は、地元に帰って生活をするために、中古物件付の土地を購入されました。最初は既存の建物を壊して新築する予定でしたが、躯体の状況や間取りの確認をした時にとても状態が良かったことと、別荘として使われていた建物で、３年前に取り替えたばかりのキッチンやユニットバスもきれいで再利用できること、総予算も考慮して、リノベーションすることに。安心で安全な暮らしを実現するために、構造躯体の耐震補強、外壁や窓の断熱改修も施しました。間取りに関しては、明るく開放感のあるLDKを中心とした水回りの回遊動線、１階部分だけで生活が完結できるように変更しました。2階には、吹き抜けを望むフリースペース、ウォークインクローゼットのある広い寝室の他、ご主人の書斎や奥様の趣味の部屋も設けました。

【BEFORE】外観　敷地面積100坪を超える物件。生い茂る庭木は撤去します

【AFTER】赤い屋根瓦は塗装を施し、外壁は落ち着いた色味の左官塗り壁とガルバリウム鋼板張りに。塀もきれいに上塗りし、生け垣部分をフェンスに替えました。隣の公園にある大きな桜の木が良く見えるようになりました。

【BEFORE】玄関　濃い目のカラーフロア、建具でクラシカルなイメージでした

【AFTER】玄関　床はナラ無垢材、天井は岐阜県産材の杉、下駄箱、ベンチ、飾り棚は無垢材を使った造作家具、階段も踏板にナラを上から増し張りして明るく落ち着きのある和の空間になりました。

【BEFORE】キッチン　まだきれいなキッチンでしたので再利用することにしました

【AFTER】キッチン　吊戸棚は撤去し、気泡ガラスがかわいいペンダント照明を配置しての開放的で明るくなりました。食器家電収納のレイアウトは、奥様が使いやすいように現場打ち合わせで決めました。

【BEFORE】ダイニング　天井クロス、床はカラーフロア、シングルガラスの窓でした

【施工中】断熱性能アップ　ドアや窓は入替ました。遮熱高断熱複層ガラスの窓は、室内の快適な暖冷房熱を逃がさず、エアコン効率を高めて住まいの省エネ化に貢献します

【AFTER】ダイニング　キッチンカウンターやダイニングテーブルは大工さんが細部ぬまでこだわった造作品。広めの窓からウッドデッキにつながり空間を広く使うことも

【BEFORE】リビング　クラッシックな雰囲気でした

【AFTER】リビング　梁を見せた高さのある吹抜け天井に

【BEFORE】　和室　彫刻欄間のある二間続きでした。

【AFTER】手前側の和室　広縁の床には杉のなぐり加工の板張りにし、アールの垂れ壁で仕切り上品な和の空間に

【BEFORE】トイレ

【AFTER】和テイストのトイレ　左側腰板部分に扉を設け、階段の下部分の収納に活用

【AFTER】玄関正面飾り床の裏側の場所に新たに設けた手洗いカウンター

【AFTER】天井壁は杉の無垢、床はサクラの無垢板で仕上げた、たっぷり収納できるウォークインクローゼットも設けました

【AFTER】奥側の和室だった部屋を子供部屋を2室に　床の間や押入で窓がない西側でしたが、高断熱性能の窓を設置して風通し良く、春には桜の花見ができます。

延べ約58坪と大きな物件を取り壊すとなると解体費も高額となります。インスペクションした結果、躯体の状態が良かったので、耐震補強や断熱改修で建物の性能をアップさせた長期優良住宅化リフォームに計画変更され、総予算もかなり抑えられました。温かみのある無垢材を使用した床や天井、大工さんの手仕事によるたくさんの造作家具があり、リノベーション物件だと忘れてしまう程の仕上がりとなりました。

※長期優良住宅化リフォームとは、市場での中古住宅の質を高めたり、子育てしやすい生活環境を整えたりすることを目的に、既存住宅の性能を向上するためのリフォームに対して支援する国の事業です。
床や壁の傾きや雨漏り、シロアリ被害など、日常生活をするうえで支障があるような劣化がないかを把握するために、専門家によるインスペクションが義務付けられています。（弘栄工務店では、一級建築士、二級建築士、耐震相談士、既存住宅状況調査技術者などの資格を持つスタッフがおります）

補助金を受けるためには、窓や壁、床、天井などを断熱化し、一定の性能基準を満たさなければなりません。断熱性能が向上すると、夏涼しく冬暖かい快適な住まいを実現できます。室内の温度を一定に保ちやすくなるので光熱費を抑えられ、ヒートショックの予防につながるのもメリットです。その他のメリットとして、固定資産税の減税、資産価値の向上、住宅ローンで優遇も。